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先輩メッセージ

家庭医療専門医 高橋 賢史 (2005年鳥取大学卒)

大学5年生の時、「専門の科を1つ決めなければならない」という認識から離れ、家庭医を目指すことにしました。この道を志す場合、どのようなキャリアプランが必要でしょうか。特定の科にとらわれない診療だから救急?それぞれの診療科を回っていって全部の科の病気が診られるようにする?特定の科を何年間かやって開業?そのどれもが違うと思います。
家庭医を志す場合、早い段階から家庭医療の実践の場に入り、その思考・技術・態度を身につけていく必要があるのではないかと考えました。もちろん、それは初期研修でも例外ではありません。「症例数が多い大きい病院でバリバリやること」が、どの人にとっても「良い研修」とは言えません。自分にとって合う研修・研修病院こそが最良の選択です。

大曲診療所 所長・家庭医専門医 高橋 賢史


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後期研修医 藤原 悠子 (2005年島根大学卒)

初期研修を振り返り、私自身が価値があると感じたものを2つに凝縮して書き記します。

「自分の頭で考える力」を鍛えられた
知識を詰め込むよりも自分の頭を一生懸命使って「考える力」を鍛えられました。主治医として働くのはプレッシャーでもありましたが、非常に意義深いことでした。血圧の薬1つ選択するにも、複数の書籍・文献を読み、色々なDrに相談し、患者さんの合併症や状況を勘案して随分悩みました。指導医との毎日のカンファレンスで、些細な疑問もディスカッションし、日々、臨床的な考え方、問題解決能力を鍛えられました。

現在、私は診療所の4年目医師です。まだまだ経験も浅く、未知のCaseとの遭遇は日常茶飯事です。そんな時、自分の頭で考える力、様々なツールを使い問題解決する力、そして他の医療スタッフと協調できる能力が何より重要です。今、研修医時代の経験がとても役立っています。生涯にわたり学び精進するための術を育ててもらいました。

価値観の一致する病院で、目指すべき先輩Drとともに過ごせた
研修先を選ぶ時、最終的な決め手になったのは、ここの先生方の医師としての能力の高さと人間性です。結果としてこの選択は賢明でした。医師としての最初の時期を、尊敬し価値観を共有できる先生方やスタッフと過ごしたことは何よりも大きな財産です。
ここの初期研修は他と比較すれば症例数も拘束時間も少ない-にもかかわらず、研修は決して楽ではありません。業務に振り回されていたら見過ごしてしまう多くのものに気づいてしまうからです。潜在する医学的Problem、患者さんの悩み、ご家族の思い…。

患者さんを大事にしたい、もっといい治療や医療をしたい、自分のすべきこと、したいことは何か…ここにいると様々なことを考え悩みます。恥をかきながらも未熟なりに一生懸命考え、仕事をした2年間はしんどくもありました。しかしその分、心揺さぶられる感動や喜びに出会えたこともまた確かです。

ここで働く人たちの価値観や人間性に共感する後輩さんが、研修医として来てくれれば本当に嬉しいです。その時は一緒に大いに悩み、考え、学びましょう。

後期研修医 藤原 悠子


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