「地域診断って何?-根拠にもとづく地域医療-」

2004年05月07日

  • 講師:水島春朔氏(東京大学医学教育国際協力研究センター)


    高木@島根大5年です。
    5月7日、東京大学医学教育国際協力センターの水嶋春朔先生の講演会が出雲市民病院3階会議室でありました。
    水嶋先生はプレゼンが非常に上手く、2時間弱の講演があっという間に感じられました。講演の中で最も強調されていたのは、先生ご自身の著書3冊の宣伝でした(笑
    と、冗談はさておき・・・
    先生は得られたデータから何を読み取るか、その読み取り方の重要性を強調されました。特に、データに対する「分母の数」と「追跡」に注意をすることです。
    例えば、「ある地域に80歳以上の男性が10人いて7人はかなりの喫煙者」というデータがあったとします。これだけをみると、「ん?喫煙者の方が長生きするのか?」と思いがちです。
    でも、この地域は20年前には60歳以上の男性が100人いて、そのうち80人が喫煙者で20人が非喫煙者であったのです。ここで、80歳を越えるまでの生存率を計算すると喫煙者は9%、非喫煙者は15%です。結局、長生きできるのは非喫煙者という
    ことになります。
    このように表面的な数値だけに踊らされないようにすることが大切です。
    まぁ、当然のことと言えば当然なんでしょうが、私は「へぇ~」を連発してしまいました。
    他にも、以前渡部さんが準備会で発表されていた「ポピュレーシンストラテジーとハイリスクストラテジー」について具体的な方法も交えて細かく説明されました。
    と、まぁ、伝えたいことは山ほどありますが、メールが長くなりそうなので、この辺で。
    とにかく、楽しく、また今後の地域診断の参考になるような話がたくさんあった講演でした。それでは、失礼します。(メーリング・リストより)


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カテゴリ:講演会・学習会

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