プライマリケア関連学会連合学術会議

2006年05月13日

  • 森 敬良@出雲家庭医療学センターです。

    5月13、14日に開催されたプライマリケア関連学会に参加してきました。昨年に引き続いての3学会合同開催であり、参加者も多く非常に盛り上がりました。
      わたしは2演題発表しました。そのうちの1つは「家族機能と2型糖尿病のコントロールとの関係についての研究」でした。なんと今年から新設された「家庭 医療学会賞」の候補にノミネートされていました。35演題の中から7題が選ばれたとのことで、大変光栄に思います。「よし、ナイスに振る舞って学会賞をと るぞ!」と意気込んだのですが、結果は「火だるま」でした(^^;
      発表内容は、FACESⅢという家族機能測定尺度を利用して、HbA1c(血糖値の平均)と家族機能の関連を調べたというものでした。結果は予想に反し て、家族機能が良いほど血糖コントロールは有意に不良でした。むむむ。かなり悩みましたが、私の結論としては、以下の通りです。
    「HbA1cに影響を与えるものは、家族機能だけではなく、食事、運動、薬  物などの治療や、患者の知識、動機づけ、失敗体験などがある。今回の調査で家族機能が良い集団のHbA1cが悪いことがわかった。ならば少なくとも当施設 においては、食習慣や行動様式など家族と関わる部分に積極的に介入すべきである。家族機能を活用することにより、HbA1cが効果的に改善することが期待 される」。
      しかし、それをうまく言えずしどろもどろでした(><)。応援してくださった皆さんにあらためて感謝します。また来年がんばります!(メーリング・リストより)

カテゴリ:学会関係

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