SEAセッション

2011年08月17日

  • 〈癌のターミナル、退院1ヶ月後に急変、自宅で看取ったケース。緩和ケアは非常にうまくいき、看護師やスタッフらの満足度や評価も高かったが、一方で、急変時の診断、救命治療はこれでよかったのか、モヤモヤとした気持ちも残っている〉

    セッションでは、急変後それぞれの状況で、あの時点で診断をつけるのは困難だったか、こういう治療すれば救命できたのではないか、治療より苦痛軽減を優先させてしまったのではないかなど、検討をおこないました。また、在宅での看取りを決めた際に「何だか心細いので病院がいいかもしれません」と患者さんからポロッといわれた時、入院を決断して入院依頼するも受入れ拒否された時など、苦悩、葛藤した場面について、感情面もふくめ振り返りました。
    結果的には、患者さん、ご家族の「積極的治療はやめ、とにかく苦痛を少しでも和らげてほしい」というおもいにこたえることができましたし、ご家族からもとても感謝されました。
    患者さんが息をひきとる前、家族みんなでアルバムを見たり、昔話をしたり、お別れのお話がたくさんできたそうです。そして、安らかな最期を迎えます。家族みんなに囲まれ、家族で歌を歌いながら、とても素敵なお見送りだったそうです。これが在宅の看取りの素晴らしさだと思いました。
    セッションを通して、感情面の整理ができたと同時に、今後同じような状況でどう対応すべきか具体的な行動指針を示せたことも大きな成果でした。

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