ホームページ タイトル 本文へジャンプ
簡易懸濁法マニュアル


簡易懸濁法マニュアル1
目的
経管栄養の患者さまへの安全で確実な薬物医療の実現

簡易懸濁法とは
経管栄養の患者さまに対して今まで、錠剤粉砕、脱カプセル等してきた。しかし、調剤によるロス、偏り、また粉砕することによる薬の安定性や、配合の問題、医療従事者への健康被害など多くの問題を持つ危険な方法であった。これらの問題を解消するのが簡易懸濁法である。簡易懸濁法とは錠剤やカプセルをそのまま55℃の水にいれ10分で溶解したのち投与する方法である。
方法
1、薬をすべて(一包化品、粉すべて)カップにいれる
2、55℃のお湯に入れる。
*注意点
1、タケプロンOD錠15、30については注意が必要
他の薬剤は多少温度が高かったり、溶解時間が長かったりしても問題ないがタケプロンODについては56〜61℃でかたまってしまう場合がある、また時間が長くなると薬効が落ちることがわかっている。
タケプロンOD錠のみ、別包にし、直前に溶かす。
2、溶解時間、温度
溶解時間は基本10分。長くとも30分とする。
温度は多少高くても問題ないが、55℃を目安とする。
55℃の調整方法は熱湯2:水道水1で調整する。
退院時指導について
入院中は簡易懸濁法で投与するため、薬剤を粉砕せず投与するが、退院する時に簡易懸濁法を説明する必要がある。退院する場合簡易懸濁法について説明し、退院後も簡易懸濁法を希望する場合は、今まで通り行い、従来の粉砕法を希望する場合は粉砕法で行う。自宅ではなく施設へ行く場合もあるので注意が必要である。

簡易懸濁法マニュアル2

 

錠剤、カプセルのままで溶けるもの→○

亀裂をいれれば溶けるもの→△

とあらわし、処方録に印をする。

 

簡易懸濁法対応例

 

・カプセルや、糖衣、フィルムコートが溶けにくい

→『中の薬がでていれば問題ないので、とけ残ったカプセル、糖衣、フィルムコートは除いてシリンジですってください。』

 

・ムコソルバンLはカプセルが溶けないということで脱カプセルしているが、中の顆粒が溶けないため、すりつぶして投与している

Drに確認してアンブロキソール塩酸塩錠に変更していただく(すりつぶすと徐放性が失われて危険)

 

・全体的に溶けにくい

→『薬の量が多いと溶けにくいです。溶かす水の量を増やしてください。また溶けた分だけを一度シリンジですって、とけ残った薬に水を補充してもう一度溶かしていただいても大丈夫です。』

 

6Fではマグミットを調節している患者が多い。今まではマグミットが別包にしていたが簡易懸濁法によっていっしょになり、調節しにくくなった

6Fのみマグミットは別包とすることにした

 

・シロップをつかってもいいかな

→使ってもかまわないが、シロップだと投与忘れや、秤量の手間、監査の正確性が低いといったリスクがあるので、錠剤があるなら錠剤がよろしい